導入事例Case Study

Macで動く電子カルテ WINE STYLE 導入事例 おざきこどもクリニック様

病院名称:医療法人社団 逍遥会 おざきこどもクリニック
診療科:小児科
導入年月日:2007年3月31日
住所:〒768-0040 香川県観音寺市柞田町甲880-2
TEL:0875-24-6789

機器構成:

【電子カルテ】サーバPC:MacPro、診察室1:iMac27、診察室2:iMac27
受付:iMac21.5、処置室:iMac21.5、院長室:iMac21.5
【レセプトコンピュータ】ORCA

導入のきっかけ

  • ・外来小児科学会にて展示していた電子カルテWINESTYLEを知った。
  • ・特段Macが好きという訳ではなく寧ろPCは苦手でしたが、ちょうど紙カルテの保管スペースに限界を感じているところに、システム化の時代を感じ、電子カルテ化と合わせて、レセプトチェック機能・電子請求の導入を検討した。

選定のポイント

  • ・紙カルテから電子カルテへの入れ替えるうえで、実運用に近い電子カルテシステムを探した。
  • ・机の上で紙カルテを並べるような感覚で使えるものを探した。
  • ・院内の業務の流れが早いので、忙しい時でもカルテ操作が容易な点もポイントとなった。
  • ・スタッフ全員で各社の電子カルテを見て情報を集めたので、時間を要した。

選定理由

  • ・紙のカルテを机に置く感覚で扱えること。紙カルテでの診療の流れを置き換えることができるように感じた。
  • ・一体型の電子カルテも検討したが、一体型は故障などでシステムが止まると院内全ての業務が止まってしまう恐れがあった。分離型の電子カルテは、電子カルテとレセコンとが別れているため、片方のシステムにトラブルがあっても全てが止まることがなく、業務を進めることができると感じた。
  • ・ワードパネルも良かった。自分で考えたフォーマットが自由に作れてパターン化でき、修正するだけで良い。
  • ・小児科にとっては、兄弟で診察することが多く、複数のカルテを同時に開け操作できることが重要だった。他社の電子カルテは1人分しか開けず、操作で手間になってしまう。3人兄弟でも同時にチェックでき、受診時に想定できる疾患の判断予測の助けになる。
  • ・処方の体重計算ができる。
  • ・ドクター用、クラーク用で1台のMacに別画面とキーボード接続し、画面共有する仕組みを採用できた。
  • ・ペン入力の仕組みも良いかと考えたが、後から見ると見辛く、カルテ内の記事検索なども出来なく採用は見送った。

導入準備

  • ・慣れるのに少し時間がかかるかもしれないと考え、システム化にあたり準備にも力を入れた。
  • ・導入時に電子カルテ導入の担当インストラクターと細かく打ち合わせした。
  • ・クラークは不安がっていたので日々のスピードアップの為にタッチタイピングの練習をしたりなどもした。
  • ・紙カルテをベースにクラーク入力の練習もしてみたが、これはとても大変だった。

導入後

  • ・導入後の感想としては、紙から電子カルテに変えたことで楽になったことを実感できた。
  • ・午前の診察で14時くらいまでかかっていたものが、12:30には終わるようになり効率が上がった。
  • ・2007年の導入から9年経過しているがスピードは今も満足。
  • ・画像関係はCRを利用して別システムに集約して運用しているので、WINEのレスポンスには全く問題ない。
  • ・院長が出張中等の時にお願いする代診のドクターが診察する場合、クラークが画面上に、前回処方などのカルテを準備したりすることで、医師自身が診療内容について、素早く確認できるように運用することでスムーズに診察ができている。
  • ・診療内容の入力について、1人1人違うので、基本的な言葉を準備したワードパネルを使うことで、診療内容の説明に活用でき、さらにフレーズ入力の時間短縮につながっている。
  • ・患者個々の既往歴・特記事項・禁忌薬剤や備忘録的なメモとして利用できる付箋機能は重宝し、紙カルテに近い感覚で利用できている。

保守

  • ・地元のORCAベンダーがとても良く対応してくれるので、電子カルテはリモートでの対応がスムースかつ充実しており、全く問題ない。
  • ・寧ろリモートで直ぐに接続して問題解決できるので良い。医療機関に駆けつける時間を考えると、リモートでスピーディーに対応してもらい、解決できることの方がメリット大きい。
  • ・コンピュータを利用したシステムについては、今後、ますますリモートでのサポートが中心となり、コールセンター等の体制の充実が商品力の一つになると考えらる。